この企画、ざっくり言うと
この記事は、AIに株を選ばせて、1年間どこまで通用するかを記録する企画です。
・テーマ:ChatGPTが選ぶ銘柄は市場に勝てるのかを、ルール固定で1年間検証
・期間:2026年1月〜12月、毎月1回運用
・やり方:月初に原則3銘柄を買い、途中で売らず月末に一括売り
・条件:新NISA(成長投資枠)+SBI証券+S株(単元未満株)中心
・記録:毎月「選定理由→運用→損益→振り返り」を公開し、年末に総決算
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今週の一行
ChatGPTが「守り」で選んだ3銘柄が、全員そろって攻めに出た週でした。
5月は当初、ポートフォリオ(保有銘柄の組み合わせ)全体で大きく下げないことを優先した構成です。
ところが第3週、その守り役の3銘柄が全員そろって上昇し、利益が一気に膨らみました。
守りの陣形が、いつの間にか攻めの陣形に変わっていた。そういう週です。
2. AIの通知表
5月第3週(2026-05-11〜2026-05-15)時点の成績です。
【今週の損益】
評価額:57,687円(投下額55,063円)
今週の損益:+2,108円(第2週55,579円 → 第3週57,687円)
自信度:確実(提示データに基づく)
【月初からの累積】
損益:+2,625円
騰落率:+4.8%
自信度:確実
【日経平均との比較】
2026年5月8日終値:62,713.65円(推計)
2026年5月15日終値前後:6万1,000円台後半(前場で続落、804円安の場面あり)
自信度:要確認(日中の値動き中で確定値ではない)
出典:日本経済新聞「日経平均株価:リアルタイム推移」
5月第3週は、日経平均が週後半に金利上昇と利益確定売りで弱含む場面があった一方で、当ポートフォリオは+4.8%まで利益を伸ばしました。
日経平均が頭打ちでも、保有銘柄が伸びる週があった。これは記録としておきたいポイントです。

ChatGPTは正しかったか
今週のメインです。ChatGPTの読みと、市場の動きを並べます。
【三菱UFJ(8306)】
ChatGPTの読み:「金利上昇メリット枠」として選定。日銀の利上げが進めば、銀行の貸出金利が上がり、利益が増えるという読みです。
実際の動き:第2週2,807円 → 第3週2,929円(+4.4%)
背景:日銀の6月利上げ観測が強まり、金融バリュー株全体に資金が流入。さらに5月15日には三菱UFJの本決算発表が控えており、決算期待も乗りました(自信度:確実/要確認の混在)。
検証:読みと近い動きでした。第1週・第2週は横ばいでしたが、第3週で「金利上昇メリット」というシナリオが、ようやく株価に反映されています。
【日本郵政(6178)】
ChatGPTの読み:「低ボラティリティ・配当・守り」枠として選定。大きく跳ねるよりも、下げにくいことを期待した銘柄です。
実際の動き:第2週1,856円 → 第3週1,957円(+5.4%)
背景:5月15日に本決算発表を控え、決算期待での買いが入った可能性があります。ゆうちょ銀行を傘下に持つため、金融バリュー株物色の流れにも乗りやすい構造です(自信度:推測)。
検証:読みとはズレた動きです。守り役として選んだ銘柄が、5月の最大貢献銘柄(利益の約半分を作る)になりました。「守り」を期待したのに「攻め」で稼ぐ。これはAIの読みが結果オーライで当たった、というよりも、市場の方が想定外の動きをしたケースです。
【ソフトバンク(9434)】
ChatGPTの読み:「安定役・配当」枠として選定。ポートフォリオ全体の下値を抑える役割です。
実際の動き:第2週220円 → 第3週225円(+2.3%)
背景:5月11日に2026年3月期本決算を発表。売上高・営業利益・純利益のすべてが過去最高を更新し、増配(年間8.6円→8.8円)も発表しました。決算を好感した買いが入ったと見られます(自信度:確実)。
出典:ソフトバンク株式会社 2026年3月期決算発表
検証:読みとは別の理由で当たったパターンです。「安定役」として選ばれた銘柄が、決算という強い材料で動きました。
3銘柄を並べると、面白いことが見えてきます。
ChatGPTは三菱UFJを「金利」で選びました。これは読み通り当たりました。
一方、日本郵政とソフトバンクは「守り」で選びましたが、実際に動いた理由は決算期待や決算発表そのものでした。
読みが当たった銘柄も、別の理由で当たった銘柄も、結果はプラスです。
市場は何を考えていたか
今週の市場全体の地合いです。
5月第3週の東京市場は、AI・半導体株の過熱感と、金利上昇への警戒が同時に進んだ週でした。
【週初の動き】
5月11日(月)、日経平均は前週末比295円安の62,417円で続落しました。朝方は一時600円超の上昇で取引時間中の最高値を更新する場面もありましたが、半導体株の利益確定売りで失速しています(自信度:確実)。
出典:日本経済新聞 5月11日「日経平均株価、続落 終値は295円安の6万2417円」
【週末の動き】
5月15日(金)の前場で、日経平均は804円安の61,849円まで下落しました。長期金利が29年ぶりに2.7%台に乗せ、利益確定売りが強まる流れです(自信度:要確認/日中の値動き)。
出典:日本経済新聞「長期金利29年ぶり高さ、一時2.7% インフレ・財政懸念続く」
【保有銘柄との関係】
ここが今週の核心です。
長期金利の上昇は、半導体株などのグロース株(成長期待で買われている株)には逆風です。一方で、銀行株にとっては利ザヤ拡大の追い風になります。
ChatGPTが選んだ3銘柄のうち、三菱UFJは銀行株、日本郵政はゆうちょ銀行を傘下に持つ金融関連、ソフトバンクは通信株(高配当株)です。
つまり、今週の地合いは、グロース株に逆風が吹く一方で、当ポートフォリオの3銘柄にはプラスに働く方向でした。
AIが「金利上昇」「守り」「安定配当」というキーワードで選んだ銘柄群が、結果的に、今週の市場の地合いとぴたりとかみ合っていたわけです。
この実験で見えてきたこと
今週、改めて感じたことがあります。
ChatGPTは「理由」を自信を持って語ります。三菱UFJは金利、日本郵政は守り、ソフトバンクは安定。ひとつひとつ、もっともらしい説明です。
ただし、実際に株価を動かしたのは、AIの読み通りの理由ばかりではありませんでした。
日本郵政は、守り役のはずが、決算期待で大きく上がりました。
ソフトバンクは、安定役のはずが、実際の決算発表という強い材料で上がりました。
つまり、AIの読みと市場の動きは、まったく違うレイヤー(層)で動いていることがあります。
AIは「中長期で正しそうな理由」を選びます。これは確率論的に妥当な選び方です。
一方、市場は「今週起きた具体的な出来事」で動きます。これは決算、ニュース、需給の問題です。
両者は重なる週もあれば、ズレる週もあります。今週は、重ならなかったのに、たまたま同じ方向に動いた週でした。
ここで気をつけたいのは、「結果が良かったから読みが正しかった」と短絡しないことです。
1月〜5月を通してみると、第3週時点での評価額が同じくらい良かった月でも、月末の着地は違いました(1月は第3週から月末にかけて利益を削っています)。
第3週で勝っていることと、月末に勝つことは、別の話なのです。
【1月〜5月 第3週時点の比較】
1月:+8.4% → 月末+6.3%
2月:+2.8% → 月末+5.9%
3月:-1.9% → 月末-9.4%
4月:-1.2% → 月末-1.3%
5月:+4.8% → 月末は未確定
5月は、3月・4月の負けパターンからは明確に外れています。これは確実に言えることです。
ただし、第3週で利益が乗ったあとに、利益確定売りで削られるリスクは、1月のケースが示しています。

6. 来週の問い
来週は、5月15日に発表された三菱UFJと日本郵政の本決算の内容が、株価にどう反映されるかが見えてきます。
ChatGPTは三菱UFJを「金利上昇メリット」、日本郵政を「守り」として選びました。
その読みが、決算の数字を見たあとの市場でも、なお有効か。月末までの値動きが、答えを返します。
参考
日経平均株価、続落 終値は295円安の6万2417円(日本経済新聞 2026年5月11日)
日経平均株価:リアルタイム推移・最新ニュース(日本経済新聞)
ソフトバンク 2026年3月期決算情報(Yahoo!ファイナンス)
三菱UFJフィナンシャル・グループ 株価情報(日経電子版)
日本郵政 株価情報(日経電子版)
注意点
この記事は投資助言ではありません。
提示データと公開情報にもとづく検証記事です。
将来の運用結果を保証するものではありません。
特定銘柄の購入・売却・保有をすすめるものではありません。




