この企画、ざっくり言うと
・テーマ:ChatGPTが選ぶ銘柄は市場に勝てるのかを、ルール固定で1年間検証
・期間:2026年1月〜12月、毎月1回運用
・やり方:月初に原則3銘柄を買い、途中で売らず月末に一括売り
・条件:新NISA(成長投資枠)+SBI証券+S株(単元未満株)中心
・記録:毎月「選定理由→運用→損益→振り返り」を公開し、年末に総決算
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今月の一行
「守り重視」で組んだはずの銘柄が、むしろ月いちばんの上昇を作った——5月は、ChatGPTの意図と結果が不思議にすれ違った月でした。
AIの通知表
【5月の最終成績】(確実)
・投下額:55,063円
・最終評価額:58,374円
・最終損益:+3,312円(+6.0%)
週ごとの推移は以下のとおりです。
第1週:55,152円(+89円前後 / +0.2%)
第2週:55,579円(+516円前後 / +0.9%)
第3週:57,687円(+2,625円前後 / +4.8%)
第4週:59,890円(+4,827円前後 / +8.8%)
第5週:58,374円(+3,312円 / +6.0%)

【1月〜5月の月別累計成績】(確実)
1月:+1,829円(+6.3%)
2月:+1,781円(+5.9%)
3月:-5,512円(-9.4%)
4月:-713円(-1.3%)
5月:+3,312円(+6.0%)
1月〜5月の累計損益:+697円(累計でプラス圏に回復)
5月以前の累計は-2,615円でした。5月の+3,312円によってプラスに転換しています。
【日経平均との比較】(推測・要確認)
5月29日の日経平均終値は前日比1,636円高の66,329円で、4日ぶりに最高値を更新しました。
月間を通じて日経平均は大きく上昇した月でした。
正確な同期間騰落率は提示データからは不明のため、厳密な比較は次回以降に確認します。
参考:マーケット日報 2026年5月29日(Yahoo!ファイナンス)
ChatGPTは正しかったか
今月の保有銘柄は3つです。それぞれについて、選定の読みと実際の動きを並べます。
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【三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)】
ChatGPTの読み:「金利上昇メリット枠」として選定。日銀の利上げ継続が銀行収益を押し上げるという読みでした。
実際の動き:
約定単価2,800円 → 最終週3,012円(+212円 / +7.6%)
第1週:2,798円(ほぼ横ばい)
第2週:2,807円(小幅上昇)
第3週:2,929円(上昇加速)
第4週:3,091円(大きく上昇)
第5週:3,012円(やや押し戻し)
損益目安:+1,272円
検証:前半は地味な動きでしたが、後半にしっかり上昇しています。2026年3月期にはメガバンク3行合計の純利益が初めて5兆円を超えたとの報道もあり、金利上昇環境が銀行収益を押し上げているという読みは、方向性として近い動きだったと見られます。
参考:三菱UFJ株価の今後(EBC Financial Group)
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【日本郵政(6178)】
ChatGPTの読み:「低ボラティリティ・配当・守り枠」として選定。安定配当と低リスクを重視した選択でした。
実際の動き:
約定単価1,812.5円 → 最終週2,058円(+245.5円 / +13.5%)
第1週:1,812円(ほぼ横ばい)
第2週:1,856円(上昇開始)
第3週:1,957円(上昇加速)
第4週:2,116円(大きく上昇)
第5週:2,058円(やや押し戻し)
損益目安:+2,209.5円(今月の最大貢献銘柄)
検証:ここがもっとも印象的な点です。ChatGPTは「守り枠」として選んだのに、実際には5月最大の利益貢献銘柄になりました。背景には具体的な材料があります。5月15日に日本郵政が決算発表とともに新中期経営計画(JPプラン2028)を公表し、累進配当の導入と1億株・1,500億円を上限とした自社株買いの枠設定を発表しました。
守りの銘柄として選んだのに、材料による上昇で攻めの結果を出した形です。ChatGPTが「守り枠」を選んだ理由と、実際に株価が動いた理由は、異なるものでした。
参考:日本郵政 自社株買い発表(Yahoo!ファイナンス)
参考:日本郵政株価が続伸(日本経済新聞)
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【ソフトバンク(9434)】
ChatGPTの読み:「通信・ディフェンシブ枠(守り枠)」として選定。景気に左右されにくい通信株として採用されました。
実際の動き:
約定単価219.5円 → 最終週約217.8円前後(-1.7円前後 / -0.8%前後)
第1週:221円
第2週:220円
第3週:225円(高値)
第4週:223円
第5週:約218円(最終的にマイナス)
損益目安:-170円前後
検証:第3週までは225円まで上がり、小幅なプラスでした。しかし最終週にかけて失速し、わずかなマイナスで着地しました。通信株としての安定性はある程度発揮されましたが、月後半に材料不足から押し戻された可能性があります。損失は小さく、ポートフォリオ全体を崩す要因にはなりませんでした。

市場は何を考えていたか
5月の市場全体は、強い上昇基調が続きました。
5月29日の日経平均終値は66,329円で最高値を更新しました。報道によると、背景には米国とイランの停戦交渉の進展が挙げられており、地政学リスクの緩和が市場に買いをもたらしたとされています。
参考:マーケット日報 2026年5月29日(Yahoo!ファイナンス)
このような地合いのなかで、今月の保有銘柄がどう動いたかを確認します。
まず、三菱UFJ(8306)については、金利上昇メリットが引き続き株価の支援材料となっていたと見られます。2026年3月期決算でメガバンク3行合計の純利益が過去最高を記録したという報道は、金融株全体の評価を高める追い風になった可能性があります(推測)。
日本郵政(6178)については、5月15日の決算発表時に複数の材料が重なりました。年間純利益の増益(+1.1%)に加え、新中期経営計画での累進配当の導入、そして1,500億円規模の自社株買い枠の設定が市場に強いメッセージを与えました。自社株買い(じしゃかぶかい:会社が自社の株式を市場で買い戻すこと。需給改善や1株価値の向上につながるとして株主に好材料と受け取られやすい)の発表は、特に強い反応を引き起こしやすい材料です。守りの配当株として選ばれていたにもかかわらず、成長期待と株主還元強化という別の理由で株価が動いた点は、注目したいところです。
ソフトバンク(9434)については、通信セクター全体として特段の強い材料がなく、月後半にかけて利益確定の動きが出た可能性があります(推測)。
ChatGPTが5月の銘柄を選んだ理由は、「金利」「守り」「安定」という軸でした。しかし実際に市場が動かした理由は、「決算発表」「中計の株主還元強化」「停戦交渉の進展」といった、より具体的な出来事でした。この「AIが読んでいた世界」と「市場が動いた実際の理由」のズレは、今月の検証でもっとも面白い観察点です。
この実験で見えてきたこと
今月、もっとも印象的だったのは、「守り枠」として選ばれた日本郵政が月最大の利益を作ったことです。
これは、偶然ではありますが、この実験の性質をよく表しています。
ChatGPTが銘柄を選ぶとき、それは「理由」を選んでいます。金利が上がるから銀行株、安定しているから通信株、配当が高いから郵政株、という具合に。その理由は、過去のパターンや統計的な傾向に根ざしています。
ところが市場は、毎週「今起きていること」に反応します。5月の日本郵政が動いたのは、「守りの株だから」ではなく、「決算と同時に自社株買い枠を発表したから」でした。
これは批判ではありません。この実験を通じて見えてくるのは、「理由が正しければ株価も動く」というわけではないという、シンプルな事実です。ChatGPTの理由が、たまたま市場の理由と重なれば利益になる。ずれれば利益にならない。その確率を積み上げているのが、この企画です。
5月は3勝目でしたが、3月の大負けはまだ記憶に新しいです。今後も「当たった理由」より「なぜ当たったのか、あるいはなぜ外れたのか」を丁寧に記録していきます。
来週の問い
5月は「守り枠」が最大の利益を作り、ChatGPTの読みとは異なる理由で銘柄が動いた。
では6月、ChatGPTはどんな理由で銘柄を選び、その読みと市場の動きはどれだけ重なるだろうか。
参考
マーケット日報 2026年5月29日(Yahoo!ファイナンス)
日本郵政 自社株買い発表(Yahoo!ファイナンス)
日本郵政株価続伸・累進配当導入(日本経済新聞)
三菱UFJ株価の今後(EBC Financial Group)
日本郵政 3か月株価推移(LIMO 2026年5月29日)
注意点
・この記事は投資助言ではありません。
・提示データにもとづく検証記事です。
・将来の運用結果を保証するものではありません。
・特定銘柄の売買をすすめるものではありません。




