この企画、ざっくり言うと
・テーマ:ChatGPTが選ぶ銘柄は市場に勝てるかを、ルール固定で1年検証します
・期間:2026年1月〜12月、毎月1回の運用を続けます
・やり方:月初に原則3銘柄を買い、途中で売らず月末に一括で売ります
・条件:新NISA(成長投資枠)とSBI証券のS株を中心に使います
・記録:毎月「選定理由→運用→損益→振り返り」を公開し、年末に総決算します

今週の一行:AI株検証、ChatGPTの3銘柄が全部プラスという珍しい週
日経平均が半導体株の重さに引きずられていた週に、ChatGPTが選んだ3銘柄はそろって上を向きました。
これは、正直なところ予想外でした。
この企画では「1銘柄だけが当たって、残りが足を引っ張る」という形を何度も見てきたからです。
ところが2026年8月の第1週は、ソニーグループ(6758)、日本取引所グループ(8697)、NF・日経高配当50 ETF(1489)の3つが、それぞれ別の理由で、同じ方向に動きました。
AIの通知表:第1週は+3,446円、日経平均を上回るスタート
結論から書きます。
投下額85,536円に対し、第1週終了時点の評価額は88,982円。
含み益は+3,446円、率にして+4.03%です。
8月第1週:3銘柄すべてがプラス
同じ期間の日経平均も見ておきます。
7月31日の終値64,362円02銭に対し、8月7日の終値は65,606円71銭。
上昇率は+1.93%でした。
ChatGPTの3銘柄(8/3〜8/7)
+4.03%
投下額85,536円 → 評価額88,982円
日経平均(7/31終値→8/7終値)
+1.93%
64,362円02銭 → 65,606円71銭
差は約2.1ポイント。第1週に限れば、AIの選んだ3銘柄が指数を上回りました。
なお、この比較は8月3日の寄付き(取引開始時の価格)で買った実際の約定単価と、日経平均の終値どうしを並べたものです。始点の取り方が完全に同じではない点は、先にお伝えしておきます。
ChatGPTは正しかったか① 日本取引所グループ(8697):読みと現実が一致した
ここからがこの企画の主役です。AIの読みと、実際に市場で起きたことを、1銘柄ずつ並べていきます。
まずは日本取引所グループから。
ChatGPTの読みは「市場が活況になるほど収益が増える構造」でした。
実際の動きは、2,162円から2,264円へ。+1,428円、+4.7%で3銘柄のトップです。
そして今回は、その理由がかなりはっきりしています。
日本取引所グループの収益は、売買代金(1日に市場で売買された金額の合計)と連動しやすい構造です。7月31日の東京市場では売買代金が10兆1,069億円まで膨らみ、決算発表が集中した8月の第1週も商いは細りませんでした。
つまり、ChatGPTが理屈で予想した「活況→収益」という筋道が、そのまま現実になった形です。
この企画では珍しいケースだと思います。多くの月では、AIが挙げた理由と、株価が動いた理由は別物でした。
ChatGPTは正しかったか② ソニーグループ(6758):買った翌営業日が、いちばん安い場所だった
ChatGPTの読みは「収益の柱が複数あり、稼ぐ力が着実に伸びている」という点でした。
実際の動きは、3,568円から3,721円へ。+918円、+4.3%です。
ただ、ここに至る道はまっすぐではありませんでした。
ソニーグループは7月31日に2026年度第1四半期の決算を発表し、通期の業績予想を上方修正しています。売上高は前年同期比8.2%増の2兆8,378億円、営業利益は40.2%増の4,765億円という内容でした。
株価は7月31日に3,787円まで買われ、そのあと8月3日には5%を超えて下げています。
この企画のルールは「月初に買う」。つまり、決算で一度盛り上がったあとの反落局面が、そのまま買い場になりました。
AIが読んだのは業績です。実際に効いたのは、決算後の値動きのタイミングでした。この2つが結果としてかみ合ったのは、運の要素も小さくないように見えます。
ChatGPTは正しかったか③ NF・日経高配当50 ETF(1489):守り役が、しっかり攻めた
ChatGPTがこのETF(複数の銘柄をまとめて買える上場投資信託)を入れた理由は、値動きの荒さを和らげる役割でした。
実際の動きは、3,386円から3,496円へ。+1,100円、+3.2%です。
利益全体3,446円に対する寄与度(ポートフォリオ全体の利益への貢献割合)は約31.9%。守り役として置いたはずの枠が、利益の3分の1近くを運んできたことになります。
この銘柄については、選んだ時点でひとつ気がかりがありました。ETFは特定の企業ではなく50社の集合体なので、「8月だからこれが効く」という固有の材料を持ちにくいのです。
第1週の値動きを見るかぎり、その気がかりはまだ表面化していません。
利益の出どころ:1銘柄依存から抜けた週
第1週の利益+3,446円は、どこから来たか
日本取引所グループ(8697)+1,428円
NF・日経高配当50 ETF(1489)+1,100円
ソニーグループ(6758)+918円
トップの日本取引所グループでも、全体の4割ほど。過去には1銘柄で利益の大半を稼いでいた月もあったことを思うと、今回は利益の源が3方向に分かれています。
市場は何を考えていたか:半導体が重く、それ以外が買われた週
第1週の東京市場は、指数と中身がずれていました。
8月7日の日経平均は前日比76円55銭安の65,606円71銭と小幅に続落しています。ソフトバンクグループやレーザーテックといった値がさの半導体・ハイテク株が売られ、指数を押し下げました。一方でTOPIX(東証株価指数)はプラスで終わっています。
指数は弱いのに、上がっている銘柄のほうが多い。そんな週でした。
この構図は、今回の3銘柄にとって追い風だった可能性があります。半導体からいったん離れた資金が、決算を通過した銘柄や内需・金融まわりへ移る流れがあり、日本取引所グループも高配当ETFも、その受け皿の側に立っていたからです。
ここで面白いのは、ChatGPTの選定理由に「半導体株から資金が逃げるから」という発想はひとつも入っていない点です。
AIは業績と収益構造を見て選びました。市場は資金の逃げ場を探して動きました。理由は別でも、結果は同じ方向を向いた。この企画で何度も出てくる、あの形です。
月間シナリオへの進捗:1週間で約7割を消化
選定時に置いた標準シナリオ(1489が+4.0%、ソニーグループが+7.0%、日本取引所グループが+6.5%)を実際の投下額に当てると、月間の想定利益は約4,820円になります。
第1週で+3,446円ですから、想定の約71.5%をすでに消化した計算です。
月間の標準シナリオに対する第1週の進み具合
速いペースです。ただし、これは「月末までこのまま伸びる」という話ではありません。
このルールでは月末まで売らないので、残り3週間の値動きはそのまま結果に反映されます。確認したいのは「さらに上がるか」よりも、いま乗っている含み益がどこまで残るか、という点になりそうです。
この実験で見えてきたこと:AIは「分散」を数字ではなく性格で作っていた
今週いちばん考えさせられたのは、3銘柄の上がり方が、まったく似ていなかったことです。
日本取引所グループは市場の活況そのもので上がりました。ソニーグループは決算後の反落からの戻りで上がりました。1489は市場全体の底堅さに乗って上がりました。
上がった理由が3つとも違う。だから同時にプラスになっても、それは「同じ材料に3回賭けた」結果ではありません。
ChatGPTは選定のとき、相関係数のような数字を計算していたわけではないはずです。それでも「攻める役」「回転する市場そのものを買う役」「全体に薄く乗る役」という、性格の違う3つを並べていました。
分散を、統計ではなく役割で組んでいた。そんな見え方をした週です。
もっとも、これが再現性のある賢さなのか、たまたま噛み合っただけなのかは、まだ判断できません。8月はまだ3週間残っています。
現段階での評価は「成功」ではなく、かなり良い位置から第2週へ入った、というところです。
参考
日経平均株価、大幅続伸 終値は2494円高の6万4362円(日本経済新聞)
日経平均 大引け 小幅続落、AI・半導体関連が軟調も後半下げ渋る(株探)
日経平均の概況と投資戦略【2026年7月31日】(世界一やさしい投資の学校)
ソニーグループ 株価・株式情報(Yahoo!ファイナンス)
ソニーグループ 株価材料ニュース・適時開示情報(株探)
日本取引所グループ 株価・株式情報(Yahoo!ファイナンス)
2026年8月6日 今日の日本株(かぶざるの投資情報)
注意点
・この記事は投資助言ではありません。特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。
・提示されたデータと公開情報にもとづく検証記事です。
・将来の運用結果を保証するものではありません。
・数値は第1週終了時点のものであり、月末の確定損益とは異なります。
・企画・実際の投資・数値の確認は運営者が行い、記事の構成と文章はAIが補助しています。公開前に取引記録と株価、参考資料を人が確認しています。




