最初はあんなに楽しかったのに

新規事業って、最初は本当にワクワクする。
ゼロから何かを作れるって、それだけで気分が高揚するし、「自分たちならできる」と信じて疑わない。でも、実際に走り出すと、何もかもがうまくいかない。理想と現実のズレ、思ったよりも進まないタスク、関係者の反応の薄さ。そういう一つひとつに、ジワジワと自信を削られていく。楽しかったはずが、いつの間にか「今日、何から手をつければいいんだろう」と手が止まる。

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チームは壊れたわけじゃない。ただ、噛み合わなくなる

誰かがサボってるわけじゃない。みんな、全力でやってる。ただ、少しずつ歯車がずれてくる。
会話のトーンが硬くなる。「ごめん、それ、今じゃないんだよ」と言いかけて飲み込む。そんなことが増えてくる。
仕事に追われすぎて、課題に気づけなかったことを、誰かが気づいてくれるのはありがたい。けれど、忙殺されたタイミングで「あれって何が狙いだった?」と問われると、詰められてるように感じてしまう。その意図じゃないのは分かってるのに、心がザワザワしてしまう。そんな空気がチームをじわじわとギクシャクさせる。

“自分って何ができてるんだろう”がずっと頭の片隅にある

成果がすぐに出る世界じゃないって分かってる。でも、ずっと前に進んでる感覚がないと、人間って不安になる。「ちゃんと貢献できてるのか」「自分だけ取り残されてないか」──そんな思考がぐるぐる回り始める。
誰にも言えずに1人で抱え込んで、週明けが近づくたびに重くなる。大きな失敗をしたわけじゃない。ただ、「なんかうまくいってない」って感じが、積もり積もって、ある日突然ボロボロになる。

“もうやめたい”は悪じゃない

新規事業って、逃げ出したくなるのが普通だと思う。むしろ、「楽しいだけ」だったら逆に怖い。
「やめたい」って言ったら負けみたいな空気はあるけど、それって全然おかしくない。ずっと霧の中で進んでるような日々だし、評価軸も曖昧。
“努力が報われる”のかも分からない中で、全力で走り続ける方がよっぽど無理がある。少し距離を置いてみるのも、それはそれで前向きな選択なんだと思う。

でも、たぶん──その先に何かある

本当に辛い。楽しいとか言えるほど、きれいな仕事じゃない。でも、ある日ふと、「この流れ、つながるかも」って感触を持てる瞬間が来る。その時、「あの苦しみは、意味があったのかもしれない」と、少しだけ思えるようになる。
報われるかどうかは分からない。でも、「やり切った」と思えることって、人生の中でも数少ない経験だ。
新規事業って、地獄みたいな道の先に、かすかに光があるかもしれない。もしそれを信じられるなら、もう少しだけ歩いてみてもいいかもしれない。

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